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発言記録

第5次神戸市基本計画について
 平成25年度は神戸2015ビジョンの折り返し時期になります。 神戸市は平成23年に第5次神戸市基本計画を策定しましたが、激化する都市間競争に勝ち残るためには、常に時代に即して都市戦略を見直していく必要があります。お隣の大阪では強烈なリーダーシップの下、大阪都構想を掲げた府市の統合を進めています。その中で大阪府市都市魅力戦略推進会議が立ち上げられ、都市魅力を戦略的に向上させる具体案が工程を含めて示されているほか、府市の方針を統合して大阪の国際化戦略なども改定されています。推進プロジェクトには100名単位で多くの人員が投入され、スピード感を持って具体化が進められていると伺っています。
都市間競争に何としても勝たなければならない神戸にとって大きな脅威になりかねない内容が多くみられます。このような神戸市を取り巻く環境変化を受けて、神戸市の都市戦略ともいえる第5次神戸市基本計画について早急に見直すことが、重要な「政策課題」となると考えますが、見解をお伺いします。
(再質問)
梅田北ヤードの具体的進捗や、大阪府市統合による都市魅力向上の新戦略、さらにはエネルギー問題や為替の変動、中国による環境悪化問題など、神戸市組織の中で大局的見地に立った施策を立案するのは企画調整局の役割であろうと思います。しかしながら、的確にタイムリーに、現状把握をし分析を行うとともに、各局と十分連携しながらそれらの課題への対応を検討する機能を果たしているようには見えません。
 さらに言うならば、各局が課題として捉えきれていないような課題も含めて、中長期視点から「政策課題」の把握を行い、各局をリードすべきなのは、やはり中長期計画を担う企画調整局であると思います。
 神戸2015ビジョンの改訂に向けて、政策課題は十分把握できているのか、また次の中期計画の策定を見据え、その対応策について検討は進められているのか、お伺いいたします。
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「港都・神戸」グランドデザインの推進
 我が会派では、環境先進都市と言われるドイツのフライブルク市、カールスルーエ市で環境にやさしいLRT(トラム)を中心とした公共交通政策を視察して参りました。
①トラム(赤)路面電車特有の低いプラットフォームとスロープ
②トラム(緑)路面との段差なし
③トラム軌道の上を自動車は走れないので、自動車は車線が少なく渋滞して不便です。
④トラム出発駅にはパークアンドライドのための無料駐車場があります。
⑤その目の前にトラム駅があって、すぐに乗り換えが可能で街の中心地に直結です。
⑥トラム軌道は緑化されている場所もあります。
⑦トラムが走る街の中心街にはトランジットモールと呼ばれる商店街が続いています。
 1980年代から30年かけて、自動車を街中から排除するのではなく、LRTや歩行者優先の街づくりを進め、市民が利用交通を選択できるという考え方が根本にありました。LRTを前提とした駅や道路配置がなされるととともに、地域内一律料金性を導入するなどにより「歩いて楽しいまち」、回遊性の高いコンパクトシティ形成にLRTが大変重要な役割を担っていました。
 神戸市においても、20年後、30年後の都心・ウォーターフロントの将来像を描いた「港都・神戸グランドデザイン」の実現に向けて、新たに庁内横断的な推進組織が設置されるとともに、平成25年度予算では、JR貨物神戸港駅跡地に自転車道、歩行者道と公園を一体とした緑道を整備し、ウォーターフロント地区の回遊性向上を図るとのことです。
 ウォーターフロントの整備をする提案だとは思いますが、2億3800万もの費用をかけて、公園が二つ隣接するような緑地整備をするのでなく、ウォーターフロント全体の中でのこの跡地の位置付けを明確にし、将来を見据えた整備を進めていくべきではないでしょうか。
課題とされている、デザイン・クリエイティブセンターに続く動線にも関連してきます。すでに「港都・神戸グランドデザイン」の中では、ウォーターフロントへの人の誘導と魅力アップにつながるアクセスの確保は必須であり、LRT・BRT導入の可能性にも言及されています。都心・ウォーターフロントの将来像を考えた時、緑道整備のタイミングにあわせてLRTの導入を積極的に検討することは、20年後、30年後の将来の神戸の発展にとって大きく貢献すると考えます。
例えば跡地から東へHAT神戸の近代美術館まで、隣のみどりのもり公園からデザイン・クリエイティブセンター経由で新港第一突堤入口まで西へ向かうルートをまず考えます。
 海岸沿いの東西を結ぶウォーターフロント、JR三ノ宮駅あるいは灘駅から神戸駅までを含む神戸の中心地を一つの面ととらえ、自動車やバイクの乗り入れを制限して、LRTやハイブリッドバス、自転車と歩行者優先の空間を作り出せば、環境にもやさしい公共交通システムを構築することになり、中心市街地・商店街の活性化につながり、「歩いて楽しいまち」は一層の観光客誘致につながると思いますが、ご見解をお伺いいたします。
(再質問1)
フライブルク市は、周辺自治体とも協力し19公共交通機関が参加して「地域定期券」を運営しています。公共交通は必要不可欠な都市装置であり、赤字であっても存続しなければならないということを市民も行政も交通事業者も認識して公共交通を保持していくという考え方をもって運営されており、毎年の赤字は3自治体で負担しています。この「地域定期券」は利用頻度などによって種類はありますが、どの公共交通機関でも乗れる上、早く、安く、分かりやすく、便数も多く、ルートも多様で便利なので市民に浸透しています。
 神戸市の総合的公共交通政策を決めていくのは企画調整局であると伺っています。
公共交通を都市にとって必要不可欠な都市装置のとして捉え、将来を見据え、時代にあった整備をすすめていくにあたっての覚悟を、お伺いします。
(再質問2)
4月に再開発地区のうめきたが街びらきするのに合わせて、北新地・茶屋町などをバスで結び、レンタサイクルも組み合わせて各地域を行き来しやすくするという構想が発表されています。2014年にはマイカーで来る人に対して梅田周辺部の駐車場に車を止め、そこで巡回バスに乗り換えて中心部に向かうパークアンドライドシステムも導入するとのことです。梅田駅前が大きく変化するタイミングで打ち出される公共交通の見直しについて、神戸としてどう捉えているのか、お伺いいたします。
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「兵庫運河周辺地域活性化の推進」について
 兵庫運河周辺地域は都心ウォーターフロントの西端に位置し、造船の街に広がった運河周辺は国内最大級の運河を擁する歴史と雰囲気のある地域です。この地域が活性化すれば、神戸のまた新しい魅力を発信することができます。「水の都」から何か兵庫運河活性化に資するアイディアが得られないかと考え、私たちはヴェネチア市も視察しました。ヴェネチアの島内の交通機関は、ゴンドラ、水上タクシーと水上バス、モーターボートだけで、自動車や自転車も禁止されています。
①水上バスとそのバス停
②市役所とその前に停泊している緊急対応の船
 ゴンドラは幅1.41m、長さ11mで、ご存じの通り独特のデザインの船です。私たちは実際にゴンドラで30分クルーズを体験(一艘80ユーロ:約10000円)してみましたが、水路から見る街は、歩いて見る視点とまた違い、大変魅力的でした。幅の広い水路は水上バスが走り、細い水路にはゴンドラが行き交い、水際にはカフェやレストランが並び、多くの人々が昼も夜も散策したり食事をしたり、と賑やかな魅力的な「水の都」でした。
③ゴンドラを漕ぐゴンドリエール
④橋の下を通るゴンドラ
⑤すれ違うゴンドラ    定員は6名
⑥低い橋の下を通る時にはしゃがんで通過
⑦水際のレストランやカフェ
⑧美しい橋と水上バスの停留所、反対岸にはカフェやレストラン 夜はライトアップ
 水路に架かる多くの橋桁の下は低い部分も多かったのですが、立ってゴンドラを操る漕ぎ手が、しゃがんだりしながら上手に水路を進めているのを目の当たりにし、兵庫運河でも運行できると感じました。先日みなと総局から、ゴンドラは兵庫運河にかかっている全ての橋桁の下を航行できるだろうとの情報をいただきました。兵庫運河でゴンドラクルーズを実施するには様々な条件整備が必要だと思いますし、ゴンドラでなくてはいけない、というわけでもありませんが、イオンの開業とタイミングを合わせて兵庫運河を活性化し、水際の魅力を創出し、観光客誘致を目指して神戸の新たな親水空間を創設していくためには、検討していく価値が大いにあると思います。
またその際には、運河や橋を電飾し「光の運河」として打ち出せば、ゴンドラとともにいっそう夢のある広がりが期待できます。運河の賑わい作りのツールとして、実現性や話題性の点からもぜひ事業化を進めるべきだと考えます。
イオンと十分連携を取りながら検討を進めるとともに、公民連携推進室も活用しながら、広く民間からの事業提案を募りつつ進めるべきだと考えますが、見解をお伺いします。
(再質問)
船を活用した水上レストランや水辺のカフェも大きな話題になると考えます。兵庫運河周辺は造船のまちでもあり、船を活用した活性化策は、まちの歴史とも親和性が高いことから、水上レストランの実現を図っていただきたいと思いますが、見解をお伺いします。
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ポートアイランドへのアクセス向上について
神戸医療産業都市から「神戸クラスター」へと更なる飛躍を目指していく予算案が提示され、今日も各会派から関連する質疑が活発に出されているところですが、私からは、その「神戸クラスター」の中心地であるポートアイランドへのアクセスについて質疑させていただきます。
今回平日の朝のラッシュのピーク時30分間にポートライナーを増便することと、ポートライナーの補完的役割を果たすバスを使った混雑緩和策の調査・検証するための社会実験が提示されています。私もこれまでにも何度も取り上げてきた課題ですので、今回の提案は大いに評価し、検証結果に期待しているところです。 ポートライナーは、朝夕のラッシュ時には大変な混雑ですが、昼間の時間帯は混雑もひどくなく快適に乗車することができますので、まずは現有車輌で朝夕、特に朝のピーク時対策をすることを工夫しなければなりません。
三宮駅ホームから見ると、実は車輌の奥にスペースが空いているのが見える場合があります。乗務員のいない車輌ですから「一歩ずつお詰め合わせください」というアナウンスは車内でできないとすると、ホームからアナウンスをする、乗車誘導をするという工夫ができれば、入口付近の殺人的な混雑が少し緩和できるのではないでしょうか?
また、空港に向かう荷物をもった乗客は、荷物置場がないため自分の傍にスーツケースなど大きな荷物を持っている場合がほとんどですので人が立つスペースを荷物が占拠しています。荷物を持っている人も、隣に立っている人も混雑時には困っているようです。
羽田空港と浜松町を結ぶモノレールは、最初からその目的で造られた車輌なので、荷物置場がありますが、ポートライナーは違います。大きな荷物を車輌の中で決まった位置に誘導する工夫はできないでしょうか。
 現有車輌で、現在のホームの長さで、できるだけのピーク時対策をした上で、どうしても追いつかない場合には、1あるいは2編成増やしていかなければならない、という判断もすべき時期が来るかもしれません。しかし、現体制でできることを新交通株式会社とも詳細に相談していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
(再質問)
再生医療の臨床応用がこれから本格的に進展し、高度専門医療機関が集積し、「京」が本格稼働し、神戸クラスターには現在の倍の500社の集積を目指す目標があり、神戸空港は発着枠拡大を目指したい、大学もさらに学部を移転してきたい、国際会議場・展示場も施設のあり方を検討しMICE誘致を積極的に進めたい、となると、現在の乗客の何倍もの乗客がポートライナーを利用しなければならないことが見込まれます。 将来の需要予測をどのように見ているのか、神戸クラスターへの進出を「アクセス」が阻むことがないように体制がとっていけると考えているのか、お伺いします。
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