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発言記録

多岐にわたる産業振興局担当事業の中から、数点について質問をさせていただきます。
「神戸ファッションウィーク」について
 この3月1日から3月23日までが神戸ファッションウィークで、明後日の8日には「神戸コレクション」が開催されます。フラワーロードやさんちかには、バナーが掲げられています。「神戸コレクション」は、毎回大変好評でチケット完売が続き、これまでのファッションマートからワールド記念ホールに会場が移されたと聞いています。しかし残念ながら、若い世代にとっても「神戸コレクション」は知る人ぞ知る、というもので、一般には浸透していないようです。また、「神戸ファッションウィーク」というイベントも、一般市民には、まだまだ知られていないようです。

 神戸ファッションウィークは、アパレル業界や飲食店の業績へのよい影響はもちろんですが、まず市民が自分達も楽しんで参加し、そのことが神戸を訪れる観光客を誘致することにつながっていくことが、大変重要だと考えます。

 神戸ファッションウィークを どのように市民にアピールしていくのか、これまでの経済効果はどのくらいであったと評価されているのか、また将来の経済効果をどのように見込まれているのか、お伺いいたします。
 あわせて、民間主導で進んできた神戸ファッションウィークへの行政の協力体制について、どのような事業計画をされているのか、お伺い申し上げます。


要望)
今後も積極的なPRを進めていただきたいと思います。
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「神戸ブランドMeets上海」について
 購買力をもった富裕層が増えてきたことで益々の拡大が見込まれる中国市場対策は、今後の日本経済の発展にとって重要だといわれています。
 平成18年度より、国の「JAPANブランド育成支援事業」の認定を受けて、商工会議所が中心となり、「神戸ブランドMeets上海」が展開されています。

 これは平成20年度までの3ヵ年計画であり、目に見える効果がすぐにあがるものではないと思いますが、これまでの企業の反応を受けて、神戸市としてどのようにこの施策を評価しているのか、お伺いいたします。

 また、この「神戸ブランドMeets上海」をはじめとして、神戸の誇るさまざまな地場産業を積極的に売り込むことが重要であると考えますが、 地場産業の国内外向けのプロモーションにどのように取り組まれているのか、お伺いします。

再質問)
 先日、日本で500円の苺が中国では1500円で売れるように、日本の野菜をわざわざ購入するような富裕層が中国では増えているという話を九州の自治体から伺いました。野菜は一例ですが、不安の多い自国生産品よりも、値段が高くても高品質をもつ日本製品を購入したい人たちがいることは確かです。
 「神戸ブランドMeets上海」は期限の定めのある計画ではありますが、一過性の取り組みに終わっては意味がありません。港・空港を併せ持つ神戸独自の力を発揮し、「神戸ブランド」のアピールをすることで企業や観光客を神戸に呼び込み、多くの市内中小企業に効果が及ぶよう、中長期的な視点を持ちながら積極的展開を継続していくことが必要です。

 みなと総局の予算特別委員会でも取り上げられておりましたが、インセンティブをつけての神戸への企業誘致のプロモーションをかけたり、上海の「神戸クラブ」の拡大を図りながら、みなと総局などとも協力して、神戸への企業誘致を積極的に推進していただきたいと思いますが、産業振興局としての方針をお伺いいたします。
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ファッション美術館について
 六甲アイランドにあるファッション美術館については、平成15年度に機能や事業内容の見直しが図られたと伺っています。しかしながら、服飾など専門性のある展示が多いため、残念ながら、一般市民の方が気軽にフラリと立ち寄ったり、何度も訪れるような施設にはなっていないように思います。一般市民に対して訴えかけるものが少なく、魅力的だという意見を聞いたことがないのが実情です。
 神戸市は「デザイン都市」をめざして様々な施策に取り組んでいるところですが、この美術館の運営も、新たな展開を考えるべき時期ではないでしょうか。

 現在、指定管理者制度協定期間中であることを考えると、 協定内容に今すぐ組み込むことは難しいとしても、協議しながら「デザイン都市」の趣旨にそった事業内容への変換を目指していくことはできないものでしょうか。
 さらに、次回の指定管理者の募集にあたっては、「デザイン都市」としての方向性を重視した仕掛けを加味することを条件に入れることが、この施設の新たな魅力作りに必要不可欠ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
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市内産野菜の安全性について
 次世代を担う子ども達の心身の健全な発達のために、「食育」は大変重要です。安全でおいしい食べ物を、家庭であるいは学校の給食で、感謝していただく、ということは、子どもの体の発達だけではなく、豊かな心を育てることにもつながります。

 ただし、昨今の農薬混入問題などを考えると、一消費者としては、生産者の顔が近くで見えるような安心・安全なおいしい食材が常に入手できるようであってほしいと思います。

 日本の食糧自給率は、昭和45年には60%あったのが、平成17年には40%にまで落ち込んできています。諸外国と比較すると、平成14年の数値では、米国119%、フランス130%、ドイツ91%などで、日本は先進諸国と比べ極端に低い数値です。もちろん、食糧自給率の上昇は、安全保障の問題として国が検討すべき課題ですが、県・市としても、地場で生産される食材の割合が極めて少ないのが実情であることを改めて認識して取り組みを進めていかなくてはいけないと思います。

 神戸市では、神戸らしい農漁業の展開をはかっており、有機・減農薬である「こうべ旬菜」の推進、「こうべ給食畑」の取り組みなど、いろいろな形での地産地消に努めてきています。私も、おいしくて安心して食べられる地元の野菜が増えていくことが大切であり、多くの食材が地場で生産される仕組みづくりが重要であると考えます。消費者の立場から、 市内産の野菜における生産段階の安全性を高めていく取り組みが必要だと考えますが、「神戸版GAP(農業環境規範)」についての取り組み状況と、今後の方向性についてお伺いいたします。
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ツーリズム:産業観光都市づくりについて
 私たちの街、神戸には海があり山もあります。長い歴史に培われた様々な魅力的なポイントがあり、新しいセンスを感じさせてくれるスポットもあります。神戸は「観光交流都市」として大いに強みを発揮できる魅力を備えています。ファッショナブルな街として名前が通っているのは、神戸洋服や、神戸靴、真珠加工業など、近代的な洋装文化をいち早く取り入れ、その技術を磨いてきた神戸の地場産業の力によるところが多いと思います。また、長い歴史を持つ清酒造り、家具作りに加え、コーヒー、パン、洋菓子などの洋風食文化の発展も神戸の特徴であり、誇りです。最先端技術をもった医療関連企業もまた新しい神戸の産業の一つであると思います。

 そこで、このような多種多様な産業ががんばっている神戸を見てもらう「産業観光」ツーリズムを推進してはいかがでしょうか。観光と名がつけば国際文化観光局所管だ、というような縦割りの考え方ではなく、神戸に人を呼び込むことを「ツーリズム」として広い視野でとらえ、神戸市全体で取り組むことが大切だと思います。産業振興局としても、 工場や企業博物館、企業PRセンターなどを巡るツーリズムとしての「産業観光ツーリズム」を進め、神戸に人が集まる仕組みづくりが必要だと考えますが、いかがでしょうか。

 また、中央卸売市場西側跡地については、東京の築地にある「場外市場」のように、卸売市場に日々入荷する新鮮な食材を活かした集客のできる施設の整備、あるいは雇用を創出する企業の誘致など、大きな視野にたった検討が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。昨年の決算特別委員会でも取り上げましたが、この地区は定住人口を増やす策とともに、訪れる人口を増やす、つまり地域内外での交流人口を増やす策を考えていかなくてはならないと思います。大きな視野にたって神戸市全体としてのツーリズム推進の新しい拠点として検討を進めていただきたいと思います。先ほどの質問でお答えをいただいておりますので、これは要望にとどめておきます。
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商店街の活性化について
 商店街では、高齢化や後継者不足、車中心のライフスタイルへの変化などが、空き店舗の増加を引き起こし、さらに商店街を訪れる人が減っているという現象が全国的に見られます。平成20年度予算では、空き店舗対策検討会を開催するとともに、市域全体の約300の商店街・小売市場の概況調査を進めていくとのことで、先日の本会議の代表質問でもこの問題は取り上げられました。

 先日新聞で報道されていましたが、明石市では、一般的な補助のあり方であった商工関係事業として商店街に補助金を交付する方法ではなく、老朽化したアーケードを「歩道の一部」と解釈し、明石市独自で公費負担をして改修をすることにしたそうです。

 神戸市として、空き店舗対策検討会を開催していくにあたって、おもいきった神戸市独自の商店街活性化施策を打ち出すことも視野に入れていくべきだと考えますが、神戸市の姿勢についてお伺いいたします。
 すでに、本会議で副市長からお答えいただいている商店街活性化対策に関する内容は割愛していただき、ご答弁をお願いします。


 私たちがボランティア通訳として観光客をご案内するとき、限られた時間の中でいかに神戸の街が持つ魅力を最大限にご紹介できるか、と心を砕きます。神戸市民として誇りを持てる街であってこそ、神戸を訪れる方々に神戸の魅力を感じていただくことができ、何度でも訪れたい、そしてこの街に住んでみたい、と思ってもらえるのだと思います。

 企業は企業努力をし、行政は側面から支援をするという両輪がうまくかみあって働いてこそ、神戸の産業振興が推進されていくものだと思います。

 市民は神戸市全体の発展を見ています。行政が縦割りで仕事を進めていても、世の中は縦割りでは進んでいません。市民にとっても、観光客にとっても魅力的な神戸の街づくりを推進するため、産業振興局が各局と連携して施策を進めてくださいますよう要望して質問を終わらせていただきます。
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