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発言記録

多岐にわたる企画調整局担当事業の中から、数点について質問をさせていただきます。
都心におけるEST(環境的に持続可能な交通体系)について
「歩いて楽しい魅力的な都心」づくりの実現のために平成17年度から継続的に検討されてきたESTは、10月18日から11月4日まで10箇所のバス停を設けて循環バスによる交通社会実験が実施されることになっています。

まずこの社会実験のルート設定についてお伺いします。
市街地とウォーターフロントを結んで走るシティーループは観光には大変便利なものです。今回の実験ルートはシティーループのルートとは違い、北野から旧居留地までのごく限られた3kmの設定になっています。神戸の街は南北のアクセスが2号線により分断されており、人の流れが遮断されています。神戸の街の持つ大きな財産である「都心ウォーターフロント」への都心からのアクセスルート、回遊性を確保することにより、都心と「ウォーターフロント」の相乗効果が発揮され、双方の魅力を増大することになります。将来ESTを導入する場合には、2号線を超えてウォーターフロントまで運行するルートが必要ではないでしょうか。今回なぜこのルートに設定されたのか、また将来的なシティーループとの連携についてはどのようにお考えかお伺いいたします。

また、この社会実験を有意義なものとするためには、より多くの市民、観光客に利用してもらうことが必要です。そのためには市民はもちろん全国の方々に広く広報する必要があると考えます。市民への広報、全国への発信、特に神戸空港との定期便就航都市へのPRはどのように取り組まれているのか、お伺いいたします。

再質問)
今回の交通社会実験は2号線を越えない範囲の南北ルートだけですが、将来の公共アクセスとしての役割を考えると、東西、南北への広がりが必要です。LRT(Light Rail Transit)などの環境に優しい公共交通と幅の広い遊歩道、自転車専用道路の整備などを含め、気軽に散策できるような環境の実現を目指すべきではないでしょうか。
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都心ウォーターフロントを活かした新たな神戸の魅力づくり
「デザインをまちづくりに生かすための研究会」の報告書では、都心ウォーターフロントが「神戸らしさを先導するリーディングエリア」に位置づけられていました。ハーバーランドからHAT神戸までの都心ウォーターフロントの6地域は、10月1日に、神戸市都市景観条例による都市景観形成地域となりました。先日の本会議では、市長から「兵庫運河を含めて将来的にグランドデザインを描く」というご答弁があったことは、行政として統一性のある魅力ある街づくりを目指すという方向性を示すものであると思います。

この地域を東西に連続性のある魅力ある拠点としていくには、各地域の特性を活かしつつ、市民や観光客が散策できるような幅の広い遊歩道、自転車専用道路などを全地域に統一性を持って整備していく必要があると考えます。

2号線沿いの神戸水上警察署については、耐震上の問題があり移転を検討との話も出ており、また隣接する国の第2地方合同庁舎別館については土地も含めて売却するという方針が出されております。この土地については、都心からの眺望景観重点ポイントの一つであり、都心ウォーターフロントの新しい中心スポットとしての再開発に神戸市としても力を入れていくことが必要であると思いますが、企画調整局としての方針をお伺いします。

先日の本会議で、市長が「都市間競争に打ち勝つために、ウォーターフロントの一体性を高め回遊性を高めていくことが大事であるという認識のもと、企画調整局を調整役として、各局連携した政策会議でデザイン都市推進を進めていく」と述べられたことをふまえて、 街づくりにあたって、調整役としての企画調整局が、都市計画総局、国際文化観光局、皆と総局などとも連携し、今後ウォーターフロントを活用した「デザイン都市・神戸」の実現に向けたグランドデザインをどのように推進していくのか、その方向性をお伺いいたします。

再質問)
ボランティア通訳として外国人の観光客のご案内をして神戸の街を歩いておりますと、まだまだ多言語での案内表示の少ないことを痛感します。神戸には多くの外国人の方々が暮らしておられます。デザイン性に優れた多言語案内板などを増やしていくことなどをスタートとして、私たち日本人が同行したり、案内するだけではなく、神戸に住む外国人の方々が、そして外国からの観光客の方々が、一人歩きできるような神戸の街全体の魅力あるデザインを進めていただきたいと思っています。

また、アメリカのボストンの中心部は旅行者にとって迷いやすい場所として知られていますが、フリーダムトレイルと呼ばれる赤い線が引かれ、この赤い線に沿って歩いていくと、ボストンコモン(アメリカ最古の公園)からチャールズタウンのバンカーヒル記念塔(1775年の独立戦争の最中に起こったバンカーヒルの戦いを記念)間での4kmに点在する16箇所の観光スポットを迷うことなく訪れることができます。神戸でも観光スポットを結ぶ案内線などを工夫すれば、どなたでも一人歩きしやすくなるのではないでしょうか。

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医療産業都市について
医療産業都市には、すでに110社の企業が進出し、2100人の方が働かれています。しかし昨年度提言を受けた「神戸健康振興ビジョン」の中に、クラスターの満足度アンケート調査結果が記載されていますが、その中には「食事や買い物などの都市環境が弱い」とされています。実際に働く人たちに伺ってみると、レストラン、コンビニが撤退してしまったため昼食をとるのに大変不便であること、不便さが働く人の街に対する愛着を生まない理由ではないかというご意見もありました。先日の本会議では、「研究開発エリア、医療エリア、教育エリアの3エリアを擁する一大クラスター形成を推進していく」という市長からの発言がありました。私はこれに既存の住宅エリアを加えてポートアイランド全体で一つの街であると考えています。

先日の代表質問にもあったとおり、今後スーパーコンピューターも立地し、世界的にもポートアイランドが注目を集め、ますます発展していくためには、外国を含めて神戸以外からの研究者が移住してきやすい環境を整えることが必要不可欠であると思います。ポートアイランドに暮らしていると、住宅エリアにさえ銀行の窓口がなくなり、大変不便を感じています。食事、買い物をする場所、銀行、託児所など、研究者が快適に働ける都市環境を整備し、緑や水を配した憩い楽しめる環境があれば、多くの人が街を歩く活気のある街になり、さらなる企業・研究者の集積が進んでいくと考えますがいかがでしょうか。

ポートアイランド1期の住宅エリアは、20年を経過して、住宅の老朽化、住民の高齢化、商店街の衰退など、問題も出てきています。また残念なことに、歩いていける距離でありながら、住民と研究者が相互に行き来することがほとんどありません。研究者達が1期に住み、あるいは訪れて食事や買い物をする、また1期の住民が2期の各施設を訪れる機会を作り理解を深めるということができれば、相互に交流ができ、活気ある街となり、住宅エリアの抱える問題解決の糸口の一つになるのではないかと思います。ポートアイランド全体の活性化についてのご方針をお伺いいたします。
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開かれた大学について
ポートアイランド1期には4大学が進出しており、新しく開校した3大学では大学の食堂や図書館が市民に開放され、住民や島内で働く方々が大学を訪れ、新しい人の流れが生まれてきつつあります。しかし残念なことに、学生はポートアイランドの中で遊んだり、アルバイトをしたり、地域や企業でボランティアをするといったことができないので、三宮に出て「たむろする」現状です。学生達が島内にとどまって、学び働き遊べるような街づくりをめざして、大学との連携をさらに進めていくべきだと考えますが、いかがでしょうか。
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市街地西部の活性化について
神戸市地下鉄海岸線は、乗客数が伸び悩み、まだまだ厳しい経営が続いています。この沿線にあたる兵庫区、長田区では、全市で人口が震災前の状況まで回復したにもかかわらず、兵庫では9割、長田では8割程度しか回復できていない状況です。この地区は、地元にある企業で働く人たちが地域の中で消費をしていたことにより活気のある街でした。しかしながら、工場が郊外に移転したために働ける場所が少なくなった上に震災が起こり、人口の高齢化も進んできたために、地域の活気が取り戻せないでいます。神戸市では「市街地活性化プロジェクトチーム」や「市街地西部活性化共同研究会」などで活性化策を考えてこられていますが、これまでのインナー対策とは少し視点を変えた取り組みが必要ではないかと思います。住民を増やす施策として住宅建設を進めても、ベッドタウンを作るだけになってしまいます。定住人口を増やす策とともに、この地区を訪れる人口を増やす、つまり地域内外での交流人口を増やす策を考えていかなくてはならないと思いますが、いかがでしょうか。

地域内外の交流目的では、老朽化により建替えられている中央市場の活性化、跡地利用や 移転した和田岬ポンプ場の跡地利用などは、地域外から人を呼び込む起爆剤となる可能性を持っていると思いますが、いかがでしょうか。兵庫運河沿いのプロムナード整備をウォーターフロントの一環として進め、更なる親水性、回遊性の向上と歴史を活かした町の魅力アップを、企画調整局が中心となってグランドデザインを描くべきだと思いますが、お考えをお伺いいたします。
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ニュータウンのオールド化について
神戸市がこれまでに開発した郊外の住宅団地については、住民の高齢化、建物の老朽化が進み、社会問題化しつつあります。平成17年度と18年度には、市内にある51の住宅団地の現状調査をし、そのうち2箇所をモデル地区としてワークショップを行ったとのことですが、その調査の結果、どのような課題が浮かび上がってきたのでしょうか。また、今後その課題解決のために、どのように取り組もうとしているのか、お考えをお伺いいたします。

私たちの街、神戸には海があり山もあります。長い歴史に培われた様々な魅力的なポイントがあり、新しいセンスを感じさせてくれるスポットもあります。私たちがボランティア通訳として観光客をご案内するとき、限られた時間の中でいかに神戸の街が持つ魅力を最大限にご紹介できるか、と心を砕きます。神戸市民として誇りを持てる街であってこそ、神戸を訪れる方々に神戸の魅力を感じていただくことができ、何度でも訪れたい、そしてこの街に住んでみたい、と思ってもらえるのだと思います。市民にとっても、観光客にとっても魅力的な神戸の街づくりを推進するため、企画調整局が要となり各局が連携して施策を進めてくださいますよう要望して質問を終わらせていただきます。
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